セルフ・リライアンスという生き方

投資信託を中心にいい会社、いい事業にコツコツ長期投資しています。 社会とつながるソーシャルな投資や寄付も実践中。

朝日ライフ SRI社会貢献ファンド(あすのはね)の第17期運用報告書をチェック

朝日ライフアセットマネジメントの運用する「朝日ライフ SRI社会貢献ファンド」が17期(~2017年9月20日)の運用報告書を開示したので、一通りチェックしました。

同ファンドに積立を初めてまる2年になります。

朝日ライフ SRI 社会貢献ファンド

基準価額

10,220円(第17期末、対前期末:分配金再投資ベース+38.9%)
同期間のTOPIX:+26.6%(ただし配当抜き)
分配金:3,600円

リターンは市場平均を大きく上回りました。
一方で、以下チャートの通り、基準価額上昇分をまるまる分配金で吐き出してしまいました。。

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同じくリターンの大きかった14期にも1,500円分配しています。 

このファンド独自の問題というより、朝日ライフアセットマネジメントのファンドが全体的に、基準価額が10,000円から大きく上振れするとドカっと分配する傾向があるようです。

以前、大和住銀投信投資顧問の苦瓜達郎さんから、分配方針如何についてはファンドマネージャーの裁量は少ないという趣旨のことを聞きました。朝日ライフも同様に、会社の方針でしょうか。

基準価額を株価のように考えてしまうお客側の問題でもありますが、この「基準価額は1万円に近い方がComfortable」的な文化、何とかならないでしょうか。長い目でじっくり、ファンドを育ててもらえるといいなと思います。

純資産総額 

26.3億円(第17期末、対前期末比▲21.7%)

決算日前日(9/19時点)では前期末の33.6億円から35.7億円と増えていますが、大型分配のせいで減りました。
⇒ その後の株高で、11月17日時点では36.5億までまた増えています。

分配前で見ると、基準価額+39%に対して純資産総額は+6.3%で、資金は純流出でした。投信まとなびによると、5月に約10億の流出、9月に7.7億の流入があります。

ポートフォリオ

当ファンドは基本的に中長期保有ですが、17期は株高がかなり進んだせいもあって、前期と比べ銘柄入替が多かったです。

・新規組入:7社(東祥、ニトリ、リログループ、プレステージ、アイカ工業、マブチモーター、ベルク)
・全部売却:9社(サックスバー、日本精機、サトーホールディングス、マツダ、インフォマート、国際計測器、リンナイ、旭ダイヤモンド工業、ナカニシ)

10月末時点の組入企業は38社です。

10月末時点の上位組入企業です。最近は小売・サービス業が多くなっています。

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パフォーマンス

モーニングスターの同一カテゴリー(国内中型グロース)内のシャープレシオ比較です。
いわゆる「SRIファンド」のパフォーマンスが全般的にさえないのに対して、中小型株中心の集中投資によって、長期でも頑張っているファンドです。

1年:5.14(12位/70本)
3年:1.03(24位/65本)
5年:1.45(21位/50本)
10年:0.30(6位/41本)
※2017/10/31現在のデータなので、決算期とは一致しません。

続いて、参考指数であるTOPIX(便宜的にeMAXISのインデックスファンド、分配金再投資)との3年の比較です。(モーニングスターより)

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信託報酬その他費用を含む実質コストは2.049%(税込)でした。

売買高比率は、銘柄入替が多かったので、前期の0.22から1.19に上昇。巡航モードではもう少し落ち着くのではないでしょうか。

あすのはね 17期の寄付先

朝日ライフSRI社会貢献ファンドは、信託報酬の一部をNPOなどの非営利団体に寄付しています。ここも支持しているポイントの一つです。

17期は、純資産総額の0.1%(約361万円)が、前期と同じ5団体に寄付されました。コモンズ30ファンドのように、毎年違う団体を選ぶのも一つですが、「あすのはね」のように、継続してサポートするのもいいと思います。

・社会福祉法人子どもの虐待防止センター
・NPO法人樹木・環境ネットワーク協会
・特定非営利活動法人 東京シューレ
・認定NPO法人日本NPOセンター 「東日本大震災現地NPO応援基金」
・公益財団法人 プラン・インターナショナル・ジャパン

プランインターナショナルは個人でも、毎月のスポンサーシップをやっています。

なお、モーニングスターの企画で、ファンドマネージャーの速水禎さんがインタービューに答えてらっしゃいます。

速水さんは、朝日ライフでESG運用の責任者もされています。「あすのはね」の企業選定プロセスにおいて、ESGをどう組み込んでいるか、分かりやすく説明されています。

“SRI先駆けファンド”の魅力に迫る | モーニングスター特集

また、10月には、昨年のひふみ投信に続き、投資信託としてグッドデザイン賞を受賞しました。「本業で社会に貢献できる会社に中長期で投資していく」という考え方が、こういうチャンスを通して、一般の人にも広まるといいと思います。

(ファンドのHP)

朝日ライフ SRI 社会貢献ファンド(愛称:あすのはね)|ファンド情報|朝日ライフ アセットマネジメント株式会社

【過去記事】