セルフ・リライアンスという生き方

自分も社会も豊かにできるお金の使い方について。日々の投資や寄付の記録を綴ります。

「健康経営銘柄」って何?

経済産業省と東京証券取引所が共同で選定した、平成26年度の「健康経営銘柄」が発表されました。

「健康経営」という言葉自体初耳でした。
これは、健全な経営をしている会社、という意味ではなく、「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる会社」だそうです。

 (東京証券取引所)
「健康経営銘柄」を公表しました +YOU(プラス・ユー) ~ 一人ひとりがニッポン経済 | 日本取引所グループ

(経済産業省)
平成26年度「健康経営銘柄」を発表しました~健康経営に優れた上場会社22社を選定!!~

この取り組みは、「従業員の健康」を重要な経営課題と位置づけ、しっかり取り組んでいる会社を国として応援しようというものです。

そもそも「健康経営」は、社員が健康である=社員が元気で、仕事に対してモチベーションが高い会社の方が、長期的には収益性も高まり、業績や株価も上がるとの考え方が基本になっています。

そのような会社が注目され、投資家のお金がより多く集まるようになれば、少子高齢化の中でも国全体の生産性が上がるし、医療費削減にもつながります。

また、投資家の立場からは、ESG投資やスチュワードシップ責任の観点から、企業の非財務情報のひとつとして「従業員の健康に対する取り組み」が位置付けられています。

『健康経営、またそれに基づく健康投資は、従業員という企業にとって重要なステイク・ホルダーへの投資であり、これらの情報は、ESG情報のS(社会)やG(ガバナンス)情報の一つに位置づけられます。』

(「平成26年度「健康経営銘柄」レポート」より引用)

たしかに、顧客満足も株主利益も、実際に製品をつくりサービスを提供する従業員が生み出すもので、従業員の健康なしには長期的な会社の発展は有りえないので、「ひと」を大切にする会社を評価しよう、というのは大事な切り口だと思います。

具体的な選定方法は、経営理念、組織、制度、評価、法令遵守など、トップレベルから現場レベルまで「健康経営」が根付いているかを約100項目の基準でポイント付けし、財務的なスクリーニング(ROE3年平均が業種平均以上かどうか)も踏まえて、業種ごとに1社ずつ選定します。

※評価基準の作成メンバーの中には、レオス・キャピタルワークスの藤野英人さん、コモンズ投信の渋澤健さんの名前があります。

以上の厳正なスクリーニングの結果、平成26年度は、東レ、花王、ロート製薬、テルモ、アシックス、丸紅、ローソンなど、計22社が選ばれました。
東証のオフィシャルサイトで、全22社のリストと、各社の具体的な「健康経営」の内容が詳しく紹介されています。

面白いのは、実際にこれらの「健康経営銘柄」の株価がどうだったか?という検証もされています。

それによると、平成17年1月末以降のデータではあるものの、「健康経営銘柄」を指数化した株価指数が、インデックス(TOPIX)を大きく上回っています。


(「平成26年度「健康経営銘柄」レポート」より転載、クリックで拡大)

10年間のデータ、かつ22社だけなので何とも言えませんが、一般的にはコストと思われる従業員の健康にお金をかけている企業の方が、実はパフォーマンスがよいという結果は興味深いです。

そのうち、「東証健康経営指数」や「健康経営ETF」みたいなものが出てくるかも?しれません。