セルフ・リライアンスという生き方

自分も社会も豊かにできるお金の使い方について。日々の投資や寄付の記録を綴ります。

鎌倉投信の「いい会社訪問」(ヤマトホールディングス・羽田クロノゲート)

3/21に、鎌倉投信の「いい会社訪問」で、投資先企業ヤマトホールディングスの最新鋭物流センター「羽田クロノゲート」を見学してきました。

予約が取りにくい人気施設で、貴重な体験でした。



羽田クロノゲートは、ヤマトの目指す次世代物流「バリュー・ネットワーキング構想」の中核施設として、2013年9月に稼働。羽田空港、東京港に近い立地を生かして、陸・海・空を結ぶ総合物流ターミナルの機能を担います。

3万坪の敷地に、24時間365日稼働の巨大物流棟と、事務棟、カフェや託児所、広場などの地域貢献ゾーンが配置されています。



見学コースは90分、5つのパートでした。

・100THANKS
 ヤマト創業100年の歴史を振り返るコーナー。

・見学者ホール
 宅急便の仕組みとクロノゲートの全体像を映像で紹介。
 見学者向けの木製ベンチ席は、ヤマトのアジア展開の意味合いも込めて各国の木でできています。私が座ったのは「吉野杉」でした。

・見学者コリドー
 見学ツアーの目玉です。時間も多めに取られています。
 7階から1階までつながる「スパイラルコンベア」、1km以上もの「クロスベルトソーター」などの最新設備を使って、トラックで運ばれてきた荷物や、施設内で加工された荷物が、全国70の「ベース」と呼ばれる配送センター向けに24時間365日体制で仕分けされます。
 
・集中管理室
 施設内の荷物の流れやシステムの状況を監視しているセンターです。ヤマトの社員でも、アクセス権のあるIDと生体認証がないと入れない超セキュリティゾーンです。

・展示ホール
 これからのヤマトの目指す姿を、プロジェクションマッピングで紹介。ピッキング業務をプチ体験しながらのお土産コーナーは楽しめました。


一番の見どころは、やはり「見学者コリドー」の仕分け工程です。
「クロスベルトソーター」というコンベア上を流れる大小さまざまな荷物のすきまに、別のラインから来た荷物がスピードを自動制御されつつきれいに合流する様子や、荷物が自分の行き先エリアのシューターまで来ると自動で左右にめまぐるしく仕分けされていく様子は、映画に出てくる近未来の姿のようでした。

その他にも、トラックから降ろしたパレットから荷物をコンベアに乗せる部分もロボットアームで自動化するなど、最新技術が採用されています。
荷物の処理能力は従来の2倍(1時間当たり4万8千個)となったそうです。

施設内は写真禁止でした。言葉で伝えるのは難しいので参考動画のリンクです。
羽田クロノゲート

●感想

全体を見終わってまず考えたのは、人と機械の関係です。

物流というと、人が仕分けして、トラックが荷物を運ぶ原始的かつ労働集約的なイメージがあります。しかし、クロノゲートは、人の手が関わるところを極力自動化して効率化を究極まで追求するとともに、人の負担も減らしています。もはや物流=ITそのものだな、と感じさせられました。

かといって、人が要らなくなるわけではなく、どんな精密なシステムでもエラーやミスは一定の確率で起こります。
集中管理室の担当者が、施設内のエラーをチェックしたり、荷物の仕分け漏れも最終的には人の目でチェックするので、全ての荷物がきちんと配送できます。

機械化・IT化が進むほど、人の手(雇用)が減るマイナス面もある一方で、人は、こういうシステム全体を考えたり、より高度な業務やクリエイティブな部分に関わっていく必要があるのかなと思いました。



2つ目に感じたのは、物流業務のあり方の変化です。
クロノゲートは、ただ荷物を仕分けて送り出す配送センターにとどまらず、流通加工、医療機器の洗浄、家電アフターサービス、通関業務、オンデマンドプリントなど、一つの施設内でマルチな「付加価値」を生み出します。

例えば、施設内の「ヤマトマルチメンテナンスソリューションズ」では、家電製品のユーザーから修理受付から実際の修理、返送までを、メーカーから一括して請け負い、納期の半減を実現しています。

荷主企業の求める、短納期、多品種少量、在庫コスト削減とジャストインタイム、といったニーズを突き詰めていくと、モノの流れを担う物流会社が、「運ぶ」「保管する」にとどまらず、荷主の本業の一部をまるごと担っていく流れは加速しそうです。まさに企業間の仕事の垣根がどんどんなくなっているなと実感しました。



終了後は、ヤマト福祉財団が運営する、敷地内併設の「スワンカフェ」で懇親会。

鎌倉投信の新井さんによると、同様の投資先訪問を、今後も九州、四国、奥多摩あたりで企画しているそうです。その他にも、ここでは書けませんが、ちょっとしたサプライズもありました。

鎌倉投信では、今年も9/5(土)に京都で受益者総会を開催します。
最近は京都のホテルが取りにくいそうで、行くつもりの方は、とりあえず宿は早めに押さえた方がよさそうです。