セルフ・リライアンスという生き方

投資信託を中心にいい会社、いい事業にコツコツ長期投資。 社会とつながるソーシャルな投資や寄付も実践中。

CAMPFIREで応援した「国際協力と社会貢献」授業報告会に行ってきました

少し前ですが、東京学芸大学附属国際中等教育学校の6学年(高校3年)の生徒さんたちによる、「国際協力と社会貢献」プログラムの授業報告会に参加しました。
Campfireのクラウドファンディングに参加したプロジェクトです。

高3生約15名が、社会課題やNPOについて自ら課題を設定し、対話し、考えるゼミ形式の1年間の授業で、学校設定教科という同校の選択科目の一つです。
目的は、<国際協力・社会貢献(寄付やボランティア)の意義や現代の社会課題を認識し、将来のキャリアについて考える>こと。

内容は、1学期は日本のODAや国際協力について学び、2・3学期はNPO評価のプログラムを作るというものです。JICAをはじめ、ACE、コモンズ投信、ルーム・トゥ・リード、PIECES、といった、私的にもなじみ深いNPOや企業の方たちがゲスト講師として都度講義を行いました。

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報告会では、生徒さん2人と担当の藤木先生から、実際にNPO評価のプログラムを作り、寄付先のNPOを選定するまでの講座の経過と、その過程で感じたこと、学んだことが伝えられました。その後生徒さんを交え意見交換をさせてもらいました。

日ごろからNPOに寄付していて、NPO評価にも関心がありますが、高校生の気づいたことは大人の私にもとても新鮮でした。

特に大事だと感じたのは、NPO評価に対する、生徒さん達の考え方の変化です。
当初は、年次報告書などに基づく実績など、数字で測れる「客観的な指標」や「過去の成果」を中心に見ていました。それが、この授業を通じて、団体のビジョンやスタッフの熱意、支援者との関係性、活動内容の持続可能性といった、「主観的な価値」や「将来の期待」を軸とする評価基準に変化しました。

「信用」は過去の実績で測れるとしても、より大事なのは将来への期待も含めた「信頼」です。

社会的インパクト評価の分野でも、とかくインパクトの数値化の方法が追究されています。ただ、NPOや社会性の評価は、人の想いやつながり、サポートした人たちの人生の前向きな変化のストーリーなど、数字で測れない部分をどう評価するかという要素が大きいと思います。なので、この高校生たちの「主観」「将来の期待」がより重要だ、という結論は、高校生らしいといえばそれまでですが、実は本質的な示唆を含んでいるように感じました。生徒さんたちにも、この結論に至ったのはすごいこと、と伝えました。

そのように作った評価基準に基づき、3つの候補先NPOから、ひとつの団体が選定されました。私も3つとも知っているどれも素晴らしい団体ですが、選ばれた団体は、生徒さんにとって一番パッションを感じた、というのが選定理由だったそうです。

日本では寄付文化が根付かない、と言いますが、日本人の特性どうこうよりも、子どもの頃に寄付や社会貢献について学ぶ機会が少ない(ほぼない)ことが大きな要因だと思います。(これは投資に対する正しい考え方が根付かないのと同様)

こういう学びの場が、中高生のカリキュラムに広がれば、日本人のお金の使い方も変わるでしょう。先生の負担もあるので簡単ではありませんが、生徒にとっても、将来NPOなどに携わらないとしても、社会人になった時に振り返ってとても大事な学びになると思います。

ぜひ今後もこの授業を続けてください。