セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

朝日ライフSRI社会貢献ファンド(あすのはね)第19期運用報告書をチェック

毎月積み立てている「朝日ライフ SRI社会貢献ファンド」(愛称:あすのはね)の、19期の運用報告書が開示されました。(決算日:2019年9月20日)

ファンドの特徴

2000年に設定された歴史の長い日本株ファンドです。SRI(社会的責任投資)の名がつくとおり、本業を通じて社会的課題を解決している企業を厳選し、中長期で投資します。

私としては、運用方針にもある通り、ESGファンドとしての側面に着目して投資しています。当ファンドは、企業選びに際して、外部機関のESG評価も活用しています。

「財務的要素に加えて、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)といった非財務的要素を統合た分析を行うことで、その企業の本質的価値とそのサスティナビリティを見極めていきます。そしてサスティナビリティ評価の高い企業を厳選し、安い株価で集中度を高めて買い、企業価値の成熟と株価の上昇を狙う運用を行うことで、高い投資成果の獲得を狙います。」(運用報告書より)

ポートフォリオ

19期末の投資先は39社です。18期末は33社でした。19期の変動は以下のとおり。

・新規投資 10社
 ショーボンドホールディングス、寿スピリッツ、ユニ・チャーム、技研製作所、アズビル、エスペック、コスモス薬品、丸井グループ、カチタス、エン・ジャパン

・全売却 4社
 JCU、日精エー・エス・ビー機械、マブチモーター、ブロンコビリー

19期の売買高比率は0.64でした。
近年はだいたい年間10社前後が入れ替わっているようです。平均すると3~4年程度の投資期間となると思います。

※10月末の月次レポートによると寿スピリッツが売却され、38社です。
毎月全投資先企業を開示してくれるのは良心的です。

為替や世界景気の影響を受けにくい内需関連、サービス業や小売業の比率が比較的高めなのがこのファンドの特徴の一つです。また、トヨタ、キーエンス、ダイキンなども組み入れていますがいわゆる大型株は少なめです。

(月次レポートより転載)

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月次レポートの「銘柄紹介」で、どのような観点に着目してある企業に投資したか説明されています。こちらでも読めます。

朝日ライフ SRI 社会貢献ファンド(あすのはね)|コラム・レポート

パフォーマンス

19期の当ファンドのリターンは▲11.3%でした。
一方、同期間の参考指数(TOPIX)は▲9.6%。これは配当抜きなので、19期はTOPIXには大分劣後しました。

一方、期間を長めに取ると、まずまず頑張っています。
以下、2019年10月末時点の、3年、5年、10年のパフォーマンスです。配当込で比較するためeMAXIS TOPIXインデックスと比較。

(モーニングスターよりデータを拝借しています)

・3年比較チャート(分配金込)

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・3年/5年/10年リターン、シャープレシオ

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純資産総額

19期末は38.9億円。資金の出入りはほぼ横ばいでしたが、基準価額が下落したため、前期末の41.4億円から減りました。

19期の寄付先

当ファンドは、信託報酬の一部を、NPOなどの非営利団体に寄付しています。19期は、期末純資産総額×0.1%にあたる3,768,644円を寄付しました。

19期の寄付先は、去年と同じ7団体でした。
・キッズドア
・子どもの虐待防止センター
・樹木・環境ネットワーク協会
・しんぐるまざあず・ふぉーらむ
・東京シューレ
・プラン・インターナショナル・ジャパン
・モンキーマジック

寄付先にとって、毎年継続して寄付があるのはとても大事だと思うので、これも長期投資の一環として引き続き続けてほしいです。

中長期のパフォーマンスにはおおむね満足しており、運用方針もブレていないので、積立を継続します。いよいよファンドも20周年ということで、着実に頑張って欲しいと思います。