海外向けソーシャルレンディングを手がけるクラウドクレジットが、第一生命と三菱UFJキャピタルから総額1.3億円の資金調達を行ったと公表しました。
第一生命保険及び三菱UFJキャピタル からの資金調達のお知らせ
個人的に注目したのは、このうち第一生命の出資です。
第一生命は、ESG投資の一環で、非上場企業へのインパクト投資を開始しています。今回のクラウドクレジットへの投資(1億円)も、その「インパクト投資」のひとつと位置付けられています。
第一生命のインパクト投資については以前紹介しました。
今までに、五常・アンド・カンパニー、Spiber、キュア・アップの3社に累計16億円の投資実績があり、今回のクラウドクレジットは4件目になります。
第一生命のリリース。クラウドクレジットのソーシャルレンディング事業の社会的インパクトをこう評価しています。
【インパクト投資】クラウドクレジット株式会社への投資 (PDF)
投資家から募った資金を発展途上国等の事業者・個人へ供給することにより、資金需要が旺盛な現地の人々の事業活動促進、また雇用の創出などに寄与していくこと(社会的インパクト)が期待されます。さらには、マイクロファイナンス事業者や再生可能エネルギー事業者等への融資を通じ、発展途上国の人々の生活水準向上に寄与していくこと(社会的インパクト)も期待されます。
当社は、本投資を通じて高い投資収益を期待するとともに、そうした社会的インパクトが期待されるクラウドクレジットの取組みを資金面からサポートします。
私がクラウドクレジットのファンドに投資している理由も、まさにここにある「投資収益と社会的インパクトの両立」です。大手機関投資家がこのように評価して資金サポートするのは、個人投資家からしても心強いです。
クラウドクレジットには、今後もリスクに見合ったリターンの提供とともに、他社とは一味違うプラットフォームとして、投資先の社会的インパクト評価などの新しい取り組みを期待しています。