ソーシャルレンディングのクラウドクレジットが、ペルーでマイクロファイナンスに関連する新ファンドを組成しました。
ペルー国内の個人や小規模事業者に融資を行うマイクロファイナンス機関(MFI)に対して、原資となる資金を貸付けるファンドです。
(クラウドクレジット「ペルー金融事業者支援ファンド1号」ページより)
早速、以下2つに投資しました。
南部・アレキパ地域のマイクロファイナンス機関F社への貸付を行うファンド。
期待利回り :5.9%(投資倍率 1.123倍)
分配予定日 :2020年2月上旬(運用期間約25ヶ月、満期一括返済)
最低投資金額:10,000円~
通貨 :米ドル建て
北部・トルヒーヨ市のマイクロファイナンス機関G社への貸付を行うファンド。期待利回りは低めですが、G社の親会社である大手貯蓄信用組合H社の債務保証付きなので、実質的にはこの親会社に対する与信です。
期待利回り :2.5%(投資倍率 1.039倍)
分配予定日 :2019年9月上旬(運用期間約19ヶ月、満期一括返済)
最低投資金額:10,000円~
通貨 :米ドル建て
なお、貸付先のMFIの具体的な社名は開示されません。融資型クラウドファンディングの場合、エンドのボロワーを開示してしまうと、日本の貸金業法上問題があり、匿名化されています。これは他社も同様です。
(参考)再度、「匿名化」について : 融資型クラウドファンディング「LCレンディング」社長のblog
利回り追求だけでなく、社会的意義のある案件も組成しているクラウドクレジットですが、今回、マイクロファイナンスということで、金融包摂や社会的インパクトをより強く意識したファンドができました。
クラウドクレジットには、まさにこういうプロジェクトを期待していたので有り難いです。
同社のファンドの中では想定リターンは低めで、期間も長めの満期一括返済ですが、まずまずお金は集まっているようです。社会的な要素も含めて広く投資のリターンと考える投資家が少しずつでも増えているのでは?と淡い期待をしていますが、実際はどうなのでしょうか。
クラウドクレジットには、匿名の縛りの中でも、ファンドがどのように現地に社会的なインパクトを与えているのか伝えて欲しいし、他社にはできないファンドを今後も組成してもらいたいです。
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