セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

「チョクハンバトル 鎌倉VSセゾンVSひふみ」(その1)

R&Iファンド大賞2014で入賞した、直販投信会社3社(鎌倉投信、セゾン投信、レオス・キャピタルワークス)の合同セミナーに行ってきました。

R&Iファンド大賞2014受賞記念セミナー「チョクハンバトル 鎌倉VSセゾンVSひふみ」

今回は、鎌倉投信鎌田さん、セゾン投信中野さん、ひふみ投信藤野さんの3人が一同に会し、各社のアクティブファンド(結い2101、セゾン資産形成の達人ファンド、ひふみ投信)を、純粋に数字の面で比較してみようという企画です。

●過去4年間ではひふみ投信強し

まず、過去1年、2年、3年、4年でのパフォーマンスの比較データが紹介されました。

過去4年(2010年10月~2014年9月)における、上記3ファンドにTOPIX(配当込)を加えた比較では、ひふみ投信がシャープレシオ1.57と最も高く、次いで達人ファンド1.35、結い1.29でした。

ひふみ投信は、過去3年のシャープレシオで評価する、R&Iファンド大賞2014の国内株式部門最優秀賞に選ばれているので、当然といえば当然です。 ちなみに、同期間の配当込TOPIXのシャープレシオは0.85でした。

●期間を変えると異なる結果

上記はあくまで4年間の結果で、つねにひふみ投信が最強というわけでもありません。

円安局面では、外国株式割合の高いセゾンの達人ファンドが強いですし、下落局面では結い2101が相対的に強いです。

たった4年ではファンドの良し悪しは判断できない、とのコメントがありましたが、その通りだと思います。

●リスクの低さは結い2101がダントツ

結い2101は、リスク10%以内を運用目標に掲げていて、現金比率も高いので、同じ国内株式部門のひふみ投信と比べると、どの局面でも基準価額の変動幅はかなり小さいです。これは結い2101を積み立てている理由の一つです。 

過去4年のリスクは、ひふみ投信:15.34%、達人ファンド:15.25%、配当込TOPIX:17.57%、結い2101:9.47%でした。

●東日本大震災前後のパフォーマンス

2011年3月の震災時は、株価が大きく下落してその後戻し、値動きが大きかったことから、各ファンドの特徴がよく表れています。

震災前の2011年3月1日=100、とした場合の、3ヶ月後(2011年5月31日)の基準価額は、達人ファンド:103、結い2101:100、ひふみ:98、配当込TOPIX:89でした。

外国株式の比率が高い達人ファンドは、震災直後も5%程度しか下がらず、他の2ファンドと比べて影響が小さかったのが特徴です。

5月末時点の基準価額は震災前を上回っています。 結い2101は、震災直後に多くの入金があり、安いところで多く買えたことや、投資対象銘柄自体が、社会性が高く、応援資金が集まったせいもあり戻りペースが速かったので、5月末には基準価額が震災前と同水準に戻っています。

ひふみ投信は、成長株が多いため、震災時など急落時には指数以上に大きく下がりがち、特に「下げの初期に弱い」傾向があるものの、市場が反転期に入ると、回復も速いとのコメントが藤野さんよりありました。

もし、震災前の上げ相場で現金割合を増やしていなかったとしたら、もっと下がっていたはずとのことでした。 投資信託は、顧客の資金を全て投資に回す(フルインベストメント)のが一般的です。

ひふみ投信のように現金割合をコントロールする、あるいは結い2101のようにリスクを2014/11/06/074700抑えるために一定割合の現金を常に持っておく、というファンドは珍しく、今のところはプラスに働いています。

後半はこちらです。