セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

鎌倉投信・結い2101 サマリー(2023年3月)

鎌倉投信「結い2101」の2023年3月末時点の運用状況のまとめです。

データは鎌倉投信の月次運用報告(結いだより)、モーニングスター改めウェルスアドバイザー、投信協会の公表情報から作成しています。

(前回記事)鎌倉投信・結い2101 サマリー(2022年12月)

ポートフォリオ

投資先は、12月末から2社増、1社減の70社となりました。(上場65社、非上場5社)

この四半期で、プロトコーポレーション、竹内製作所、技研製作所の3社が新たに開示されました。さらに1社非開示の投資先があります。4/29の運用報告会で詳しくお聞きします。

プロトコーポレーションについてはこちらで書きました。

一方、非上場の6社のうち、HASUNAへの投資が終了しました。HASUNAから社債の買入の申出があり応じたとのことです。

(2023.4.29追記)
運用報告会でお聞きして知りましたが、HASUNAはブライダル事業を手掛けるエスクリ(2196)と資本業務提携を行い、第三者割当増資を受けました。今回の社債買戻しはこの資本業務提携に伴うものとのことです。

エシカルジュエリーブランド「HASUNA」と資本業務提携、ブライダルジュエリーのオリジナル商品開発へ

もう8年前になりますが、芝の増上寺で白木夏子さんのお話をお聞きしたことがあります。単なるエシカルを超えて、ジュエリーの価値を引き出し続けているHASUNAの発展をお祈りします。

3月末時点の投資先上位です。(均等額投資が基本。順位自体にはあまり意味がありません。)

SHOEIは1年半ほど個別でも保有しています。新規投資先の竹内製作所は配当優待族のうちの妻が保有しています。

株式比率は引き続き50%台前半で低めです。

パフォーマンス

過去3年・過去1年の基準価額推移です。
結い2101にはベンチマークはありませんが、参考としてTOPIXに連動するインデックスファンド(eMAXIS TOPIXインデックス)と比較。

過去3年では、大型株やバリュー株中心の相場の中で、中小型のグロース株の相対的な低調さや、結い2101の現金比率の高さのせいもあってだいぶ差が出ています。過去1年ではほぼ同水準です。

<過去3年、2020/3/31時点=100として>

<過去1年、2021/12/30=100として>

結い2101は現金比率が高く、リスクを抑えた運用目標を設定しているため、基準価額のブレがインデックスよりも小さいです。ですので、運用成績を指数や他ファンドと比較する場合には、絶対的なリターンよりもシャープレシオで判断するのが妥当です。

過去3年、1年のシャープレシオ(リスク当たりのリターン)をプロットしたものが下記です。左上にあるほど優秀と言えます。

結い2101の位置を見ると、過去3年ではウェルスアドバイザーのカテゴリ(小型グロース)の平均とほぼ同等(ゼロと結んだ線の傾きがほぼ同じ)ですが、過去1年ではカテゴリ平均、TOPIXを上回っており良好です。

最近は新規の組み入れも多く、攻めている印象なので、パフォーマンスもこの調子で改善を期待します。

純資産・資金流出入など

純資産総額は2023年3月末で486億円です。1年前の466億円から約4%増加。

過去2年の月次資金流出入です。2022年10月と2023年3月にやや解約が大きかったようです。

3月末時点の顧客数は22,019人、うち定期定額購入(積立)の顧客数は11,446人(約52%)です。

「結いだより」より

ファンドマネージャー五十嵐さんの「いい会社の見つけ方」コラムが面白かったです。

運用コラム 「いい会社」の見つけ方 | 結い日和 | 鎌倉投信

五十嵐さん流の方法は次の7つ。

1.「会社四季報」から気になる会社をピックアップする
2. 新規上場企業をすべて調査する
3.NEDOのプロジェクトをフォローする
4.身近なものに気を配る
5.「いい会社」みつけ隊
6.まったく興味のない本を読む
7.「いい会社」のことは「いい会社」に聞く

五十嵐さんの四季報の読み方も参考になります。

3.は知りませんでした。4.の消費者目線は個人投資家も大事にしたい視点ですね。先日紹介したこちらの本でも書かれていました。

「株の投資大全」(小泉秀希 著・ひふみ株式戦略部 監修)

5.や7.は鎌倉投信ならではと思いました。

「実はここだけの話、銘柄発掘に至る体系的なプロセスは存在していないのです。逆にない方がよいと思っています。なぜならば、画一的なプロセスから宝石(いい会社)がこぼれ落ちることを避けたいからです。結局、冒頭のピーター・リンチ氏の言葉にあるように、沢山調査することに勝るものはないと考えています。」

ピーター・リンチの言葉とは、「誰よりも多くの石ころをひっくり返した人が宝石を見つけることができる」、です。とにかくたくさんの会社をいろんな方法で探し、調べ、深掘りする、ということに尽きるのでしょうね。