東京・世田谷でコミュニティ財団をつくる準備が進んでいます。
クラウドファンディングのReadforで、財団設立のための寄付を募っているのを知り、応援しました。今年初めての寄付型クラウドファンディング参加です。
(「日本初の本格的な都市型コミュニティ財団を、世田谷につくりたい(世田谷コミュニティ財団設立準備会 水谷衣里・市川徹)」)より
「コミュニティ財団」を初めて聞く方も多いと思います。
コミュニティ財団とは、ひと言で言うと「コミュニティが抱える課題解決とコミュニティの価値創造のための財団」です。
(「コミュニティ財団って何?そんな疑問にお答えします!」より)
コミュニティ財団の一番の役割は、市民の寄付と地域のNPOなどの公益的な活動をつなぐことです。
環境、子育て、教育、まちづくり・・・といった課題が多様化し、少子高齢化が進む中で、行政のみでは暮らしやすい街を作り、維持していくのは難しくなってきています。コミュニティ財団は、そうした地域の社会課題に気づき自ら動く人たちの活動を、寄付を原資にした資金の提供(助成)をはじめ、さまざまなかたちでサポートします。
世田谷コミュニティ財団も、
・個人/法人の寄付を募り、民間の公益活動を助成
・助成先の組織基盤や事業基盤のサポート
・プロボノのマッチングや研修
などに取り組む、としています。資金面だけでなく、人、運営面も含めてトータルに関わっていくんですね。
先日、コミュニティ財団の先駆けである、京都地域創造基金の理事長・深尾昌峰さんの話を聞いて、コミュニティ財団にとても興味を持ったところでした。
市民による共感のお金で、自ら動こうとする人を支え、みんなの力で住みやすい街をつくっていくのが、これからの地域づくりの一つのあり方だと感じました。
そんな中、自分の住む東京で、比較的身近な世田谷での財団設立ということで、参加してみよう、と。
そして、世田谷コミュニティ財団は、単に民間団体を助成するという役割にとどまらず、「まちを支える生態系」をつくることをミッションと掲げます。この理念にも共感しました。
「支える人-支えられる人」、「お金を出す人-課題解決を担う人」という、それぞれの役割がぐるぐると巡りながら、積み重なり、やがて1つの生態系に育っていく、そんな未来を目指しています。
社会課題というと人口減少の著しい地方が語られがちですが、典型的には待機児童や格差など、都会には都会のさまざまな問題があります。国内の20近くのコミュニティ財団のうち、「区」がベースのものは初めてだそうです。プロジェクトのタイトルにもある通り、都市型のコミュニティ財団であることにも注目しています。
クラウドファンディングでは、設立時の責任財産300万円と、初年度の運営経費300万円、計600万円を最終的なゴールに設定しています。
機会があればイベントなどにも参加したいです。