久しぶりに、認定NPO法人テラ・ルネッサンスのイベントに参加しました。同NPOは、2015年に会員になった、私の中では古い寄付先です。
テラ・ルネッサンスは、2022年末にWebサイトの不正アクセスを受け、クレジットカードの寄付受付を停止しました。そのため、2023年は約6,000万の減収となり、事業存続の危機に陥ってしまいました。
危機を乗り越えるため、2023年9月からクラファンでの特別募金を実施したところ、私も含め、多くの寄付者の応援があり3ヶ月で5,000万円以上の資金が集まりました。今回は、この寄付へのお礼とともに、団体の近況と今後について報告する会でした。
【2/16(金)@オンライン】テラ・ルネッサンス2023年度特別募金活動報告会|認定NPO法人テラ・ルネッサンス
吉田さん、小川さん、江角さんから、それぞれ、団体全体、アフリカ事業、アジア事業について報告をお聞きしました。
昨年、テラルネは組織体制を大きく刷新しました。長らく務めてきた小川さんから吉田さんに理事長が交代し、江角さんが筆頭常任理事、佐々木さんが事務局長に就任。「トライアングル」で引っ張っていく体制になりました。
この体制刷新も、今回の経営危機が大きなきっかけだったとのこと。ガバナンス強化を含め、組織を変革する必要があるとの意識からです。創設者の鬼丸さんは、企業もNPOも「変わり続けること」の必要性を説きますが、これを体現したものだと思いました。ぜひ、一段と強く、レジリエントなNGOとなって課題解決へと進んでほしいです。
ウガンダやカンボジアの事業の振り返りと近況、今後の見通しについても聞けました。今回の件はかなり大変だったと漏れ聞いていたので、お話が聴けてよかったです。資金の問題で一部の取り組みを停止したものの、徐々に元に戻りつつあるようで、安心しました。
ただ、円安と物価高は当面収まらないでしょうから、海外で活動するNGOにとって資金面では厳しい環境が続きます。すでに台湾にも拠点を設置するなど「テラ・ルネッサンスインターナショナル構想」を進めています。ファンドレイジングもグローバルに進められるといいですね。
テラ・ルネッサンスは、「すべての生命が安心して生活できる社会(世界平和)の実現」というとてつもなく大きなミッションを掲げ、紛争に起因する「地雷」「小型武器」「子ども兵」といった課題の根本解決を目指して、現場の支援とともに、政策提言や啓発活動を地道に続けている団体です。
「ないもの探しではなく『あるもの』探し」や、「『自立』と『自治』」といった支援の考え方に共感しています。
また、今回の報告会のように、寄付者に対して活動内容を分かりやすく伝え、顔の見える関係を作ることを大切にしています。1,200人以上もの人から5,000万円を超えるお金が集まったのも、20年以上にわたって、寄付者との関係性を丁寧に築いてきたからこそだと感じます。
テラ・ルネッサンスを語り始めるとキリがないのですが、とても信頼していますし、寄付する側が学んだり、与えられるものも多い団体です。