セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

UNROOFのクラウドファンディング(GoodMorning)を応援しました

先日、GoodMorningのこちらのプロジェクトを応援しました。

UNROOFさんという革製品をつくる会社が立ち上げたクラウドファンディングです。

知らない企業やNPOのクラウドファンディングを応援するのは、第一印象で「ビビッと」きたときです。このUNROOFさんは、まさにそうでした。

UNROOFさんが目指すのは、「障害があっても自分の可能性を信じられる社会」です。

UNROOFでは、精神疾患や発達障害のある人を職人さんとして雇用・育成し、高品質な財布などの革小物を製造販売しています。

障がい者雇用というと、単純作業や補助的な仕事に従事し、賃金も低いケースが大半です。企業側は、障がい者を戦力とは考えず、法定雇用率を満たすためだけに「仕方なく」雇用しているからです。そもそも障害者枠では就労機会も限られるので、経済的な自立のハードルになっています。

しかし、UNROOFは、障がいや精神疾患があっても、一人一人の特性を活かせば能力を発揮できると考えます。例えば、ADHDやアスペルガーなどの人は、細かいことに気がつきやすく革職人の仕事に適性が高いそうです。この、「障害があるからこそ活躍できる場がある」という考え方に共感しました。

ムービーで社員の坂本さんのコメントを見たのですが、社会の側が、障がいのある人に「自分はこういう働き方しかできない」と思わせてしまっている面は大きいと思います。LITALICOの長谷川社長が「障害は人ではなく社会の側にある」と言っていたのを思い出しました。UNROOFは、マイノリティーの人たちが能力を発揮するのに障害となっている社会の仕組みを、ものづくりを通して変えようとしていると感じます。

もう一つ、共感ポイントは、「ボーダーレス」で「ジェンダーレス」なデザインです。
UNROOF、という社名には、天井や枠をとっぱらうという意味がありますが、商品デザインにもその思いが込められています。

今回のクラファンで作られる商品は、長財布の左利き用があったり、メンズ・レディースの区別をなくして金具やベルト、色を選べたりと、枠にとらわれず自分に合ったものを選べるようになっています。手間やコストはかさむでしょうけど、こういう発想は大事だなあと思いました。

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リターンはブルーの名刺入れにしました。(写真はGoodMorningのページから拝借させて頂いています)

障害や病気のある人含めて多様な人たちがやりがいを持って働けることは、個人の自立や生きづらさの解消だけでなく、少子高齢化と人手不足の日本が向きあうべき社会全体の課題だと思います。このクラウドファンディングきっかけに、ささやかでも貢献したいですし、UNROOFのことももっと知りたいです。