セルフ・リライアンスという生き方

自分も社会も豊かにできるお金の使い方について。日々の投資や寄付の記録を綴ります。

投資本としてもおススメの「頂きはどこにある?」

スペンサー・ジョンソンという人が書いた本です。 超ベストセラーとなった「チーズはどこへ消えた?」の著者と言えば知っている人も多いと思います。

人生のいい時(順境)を山、悪い時(逆境)を谷に例えて、人生の波に対処するための心の持ち方について平易に説いた自己啓発本です。 人間は、人生がうまく行っている時は、「何でもうまく行きそう」な気がして調子に乗り、逆に何をやってもうまく行かない時は「このままずっとダメに違いない」と考えて絶望しがちです。

しかし、この本でも言っている通り、長い人生では山もあれば谷もあるのが当たり前です。誰にでも必ずいい時もあれば悪い時もあります。 生まれてから死ぬまでずっと順風満帆な人はいないでしょうし、その逆、という人もいないでしょう。 そして、そのような人生の浮き沈みを乗り切っていくのには、ざっくりまとめると、次のような心構えが大事だと言っています。

・順境(いい時)には、謙虚さと感謝を忘れず、次の波に備えて準備すること

・逆境(悪い時)には、悲観的にならず、むしろ学ぶチャンスととらえて、恐怖心を持たずに行動すること

この本を手に取った当時は、リーマンショック後で、仕事の売上が思うように上がらず悩んでいた覚えがあります。 ただ、なぜ急にこの本のことを思い出したかということ、この本で言っていることは、ビジネスや健康、人間関係についてだけでなく、資産運用やお金の面にもそのまま当てはまるな、と感じたからです。 長期投資においては、昨年のように大きなリターンが得られる時もあれば、この本が国内で出版されたリーマンショック直後のように、救いようのないほど悪い局面もあります。 相場がいいと、このままずっと上がりそうな気がしてしまう、逆に相場が崩れると、どこまでも下がりそうな気がするのはよくあることです。

しかし、株価はずっと上がり続けることもないし、どこまでも下がり続けることもあり得ません。 相場がいい時も傲慢にならず、次の下落局面に備えて自分の運用資産のリスクをしっかり把握しておくこと、逆に相場が悪い時には、絶望せず、次なる山へのチャンスととらえて、冷静に運用を継続できる人が、結果的に資産形成の「頂き」を見ることができるのだと思います。

薄くて字も大きいので、30分もあればサラッと読めます。 ですが、その内容の平易さと対照的に、いろんな意味で示唆に富む本です。 よりビジネス色の強い「チーズはどこへ消えた?」よりも個人的には好きです。 お金や投資について書いた本ではありませんが、個人投資家のあるべき心の持ち方に通ずるエッセンスが詰まっているので、ご紹介しました。