セルフ・リライアンスという生き方

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鎌倉投信「結い2101」2019年度運用報告会

4/28に、鎌倉投信の2019年度の運用報告会がありました。例年は鎌倉の古民家にうかがうのが年中行事ですが、今年はオンライン開催。

鎌倉本社から代表の鎌田さん、東京オフィスから資産運用部の橋本さんが参加されました。

運用方針などは毎年変わりませんが、再確認のためメモ。

・基本的な運用目標の再確認
 目標リターン:年率4%(信託報酬1%控除後)
 目標リスク:年率10%以内
 リスクを抑えながら安定的に資産を増やす運用。

・2019年度(2019年4月~2020年3月)リターン
 結い2101 ▲6.2%
 TOPIX(参考) ▲11.8%
 2019年度は、大型株優位の環境。結い2101は7割強が小型株のため、やや厳しかった。
 (現金比率が高いため下落率そのものは市場平均よりかなり低め。)

・2019年3月(参考として、相場急変動時のリターン)
 結い2101 ▲0.4%(ほぼ横ばい)
 TOPIX ▲7.1%

・リスク管理の考え方
 基準価額変動率が目標リスク10%より低ければ株式比率を増やす。高ければ現金比率を増やす。 → この運用はずっと変わっていません。
※年率リスクは過去750日、過去1250日の日次リターン標準偏差を年率換算して算出
 現金比率は2018年度末(56.8%)→2019年度末(63.8%)に上昇

・コロナショック時の対応
 相場の下落があまりにも急激すぎて、バリュエーション面で割安感が生じたので、現金比率を高めるスピードを通常よりも人為的に緩やかにした(株式比率を急激に下げず高めにキープ)。
 ただ、この判断はルールに基づいたものではなく、運用者の属人的な判断だったのが反省点。今回のような急落時のリスク管理のモデル化が不十分な面があるので、改善したいとのことでした。

・リターンの考え方 → これもずっと変わっていません。
 企業業績の成長率(純資産+配当増加率)が目標リターン年率5%(4%+コスト1%)を上回っているかをチェック。現況は十分上回っている。

・R&Iの評価
 日本株・過去10年で、リターン(6.1%)は245本中91位、リスク(8.9%)は245本中1位。シャープレシオは245本中6位と上位。 
→ 圧倒的にリスクが低いですが、一方でそこそこのリターンを長期で出しているのがポイントです。

・新規投資先
 2019年度は2社(平田機工、TOTO)。
平田機工・・・熊本本社の、メーカー(自動車、半導体、家電など)の生産ラインをつくる会社。「工場の工場」。地域雇用による活性化への貢献に着目。

TOTO・・・創業者の志が継承されている企業文化に着目。さらに技術力の高さ、水資源確保など環境との共生、全てで強い会社。
初代社長大倉和親氏の言葉は鎌倉投信の理念にも通ずる。
「良品の供給、需要家の満足が掴むべき実体です。此(こ)の実体を握り得れば利益・報酬として影が映ります。」

・全売却した企業はなし。2020年3月末時点で投資先は67社。

・社会形成について(運用目的の再確認)
 顧客、従業員と家族、取引先、地域、自然環境、株主といった会社をとりまく全てのステークホルダーを大切にし、バランスよく価値を提供できる会社=これからの日本に必要とされる「いい会社」に投資し、社会の持続的発展に貢献すること。

・コロナウイルス影響下での投資先企業の活動の紹介。
 すららネット、カヤック、マニー、ヤマトHD、サイボウズ、IKEUCHI ORGANICなど。
 今回の危機ともいえる局面でも、各投資先企業の「変化への対応力」を確認できていることは収穫。

・資産運用部の体制
 運用チームの体制は、鎌田さん、橋本さんに加え、4月に五十嵐和人さんが入社。中小型株中心に20年以上の調査・運用経験がある方です。鞘本さん、古川さんは退社されました。ご活躍をお祈りします。


最後に鎌田さんから、コロナの問題をきっかけに、企業活動のベースが、従来の「規模拡大」「利益追求」から、「社会の質をどう高めるか」という価値観に転換していくのではないか、との指摘がありました。自分も同感です。結い2101は、もともとそのような考え方の企業をたくさん組み入れているので、10年前に運用開始したことを考えるとかなり先駆的だったと言えるでしょう。

今回は、コロナの影響を受ける中でのオンラインでの報告会でしたが、例年同様、運用方針や投資行動は何ら変わらないことが確認できました。

いい会社への投資は社会の持続的発展に貢献し、結果として長期的な資産形成ももたらします。これからも変わらず積み立てを続けます。

 

数字の部分は四半期ごとに自分なりにまとめています。よろしければあわせてご覧ください。

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