セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

「キャピタル世界株式ファンド」に投資しました

キャピタル・インターナショナルの「キャピタル世界株式ファンド」に投資を始めました。スポット購入し、まずは少額で積立設定もしました。

外国株式のアクティブファンドは、「セゾン資産形成の達人ファンド」がメインでしたが、中野さん退任問題を受けて、投資残高をそれまでの6割ぐらいに減らしました。代わりになるアクティブファンドの補強を検討していました。

キャピタル世界株式ファンド

キャピタル・グループについて

キャピタルは1930年代から100年近い歴史を持つ世界7位の運用会社です。

世界の運用資産規模トップ500社の運用会社ランキングの公表: 運用資産残高の総額は過去最高の131兆米ドル - WTW

特に、アクティブ運用の規模ではトップです。
※下表の「ニューパースペクティブ・ファンド」が、今回投資した「キャピタル世界株式ファンド」と実質的に同じものです。

その運用の特徴は、「キャピタル・システム」と呼ばれる、複数のマネジャーによるチーム運用です。一人のマネジャーの能力に頼らず、長期間安定的に運用を継続し、再現性を継承する仕組みを持っています。日本の独立系運用会社はまだ歴史が浅く、ここまでの体制は作れていないのが現状だと思います。

キャピタル・システム | Capital Group

「キャピタル世界株式ファンド」の運用チームの変遷です。

運用方針

目論見書の抜粋です。投資適格基準は以下3点が記載されています。

・時価総額
・本拠を置く国以外で保有する資産や売上高の規模
・世界の成長トレンドから見込まれる利益

SBI証券の紹介ページでは、「マルチナショナル企業」というキーワードが出てきます。グローバルに展開し、かつ成長の見込める大型株が主体です。

ポートフォリオ

2023年7月末の上位10社です。

組入銘柄数は「285社」とあり、比較的分散が効いています。全世界の株式が投資対象と考えれば、十分集中しているとも言えますが。

説明資料では「個々のマネジャーが高い確信度に基づきポートフォリオを構築し、異なる運用の組み合わせによる分散効果を提供します。」とあり、厳選投資というよりは分散をそれなりに意識したファンドです。

地域別では、北米6割、欧州3割、その他1割となっています。

投資割合は3%程度ですが、日本企業の投資先も見てみました。(去年の運用報告書(2022年8月時点)なので現在は変わっている可能性あり)

キーエンス、信越、ニデック、SMC、旭化成あたりの比率が高いです。まあ強い企業群ですね。TOPIXの上位と重なる企業もありますが大分異なります。

平均保有期間は見つけられませんでしたが、下記レポートでは「ニューパースペクティブ運用の銘柄別の保有期間を見ると、61%が5年以上、43%が8年以上となっています」とあり、基本は5年10年単位の長期保有のようです。

ニューパースペクティブ運用の50年 変わり続ける世界で変わらないこと | Capital Group

パフォーマンス

こちらの資料では、「ニューパースペクティブ運用を開始した1973年から2020年末まで、マーケットの時価総額は約21倍ですが、当運用は73倍になりました。」とあり、これだけ聞くと驚くべき成果です。

50年の実績は物凄いですが、もう少し足元で、3年、5年、10年の比較をしてみました。各ファンドとも10年以内に分配金は出していないので純粋な比較です。

青:キャピタル世界株式ファンド

ピンク:eMAXIS全世界株式ファンド(3年、5年はslimオルカン)

緑:セゾン資産形成の達人ファンド

<10年>(Yahooファイナンスより)

<5年>

<3年>

リターンだけ見ると、3年では劣後していますが、5年、10年ではインデックスとほぼ同水準です。※リスクを含めた比較ではないので、これだけで優劣は決められません。

世界株、特に米国株のアクティブファンドがコスト控除後でインデックスを凌ぐのは難しいのでしょうか。運用開始からの超長期では大幅に優っているので、期待したいところです。

※おまけ情報ですが、私の使っているSBI証券では、当ファンドを「SBIプレミアムチョイス」として推奨しており、「投信マイレージサービス」のポイントが年率0.15%(月間平均保有額が1,000万円以上の場合は0.25%)になります。

 

キャピタルを知ったのはこの本です。会社の歴史と精神が分かります。(登場人物はめちゃくちゃ多いです)

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