NPO法人抱樸(ほうぼく)が北九州で進めている「希望のまち」プロジェクトのクラウドファンディングを応援しました。昨年、ふるさと納税でも寄付したので、2度目の応援です。
2022年11月に東京で行われたイベントにも参加しました。奥田さんはじめ関係者や応援団の方々が集まり、大事なお話をたくさん聞けました。
【東京開催】「みんなでつくる。希望のまち。」アーカイブ配信 - YouTube
抱樸は、北九州を拠点として、生活に困窮している人達の支援を中心にさまざまな活動をしています。代表は奥田知志さん。つながり続ける伴走型の支援を本当に地道に続けてこられた団体です。
私は2021年にマンスリーサポーターになりました。
その抱樸が、団体の命運をかけるのが「希望のまち」プロジェクトです。
さまざまな機能をもった複合的な社会福祉施設を北九州市内に建設します。補助や借入などを除いた目標寄付額は3億円という、大きな事業です。(2023/10/2時点で約2億3千万円が集まっています)
「希望のまちプロジェクト」は、福岡県北九州市に様々な機能を持った複合型社会福祉施設を建設し、そこを拠点にコンセプトとしての「まち」を拡げていきたいとするものです。
その「まち」は、「孤立する人がいないまち」であり、「誰もが助けてと言えるまち」。それは「お互い様のまち」であり、「助けられた人が助ける人になれるまち」。
私たちは、格差が広がるこの国で「ひとりも取り残されないまちを」つくりたい。ここに来れば、みんなに「居場所と出番」があって、それぞれが誰かの「ホーム」になれる。そんな場所にしたいと願っているのです。
抱樸に共感するひとつに「家族機能の社会化」「社会的相続」という考え方があります。少子化が進み、生涯単身の人も増える中で、家族、家庭内で支え合うのは限界が来ているし、税金で全ての人を支えるのも困難だからです。
頼れる家族がいないなら、みんなで身内になればいい、なんちゃって家族になればいい。
頼れる人がいる、頼られる人がいる。希望のまちに行けば誰かに助けて、と言われる。頼りにされている、大事にされている。そんな感覚を共有することで赤の他人が家族になる。
だから、抱樸は、助けてと言えるまちを作ります。まち全体で社会的な相続をしていく。なんちゃって家族になる。それが、「希望のまち」です。
自分も含めて、今は仕事を満足にできて、家族や支えてくれる人がいる人でも、いつ、どんな理由で困窮したり、独りぼっちになるかは分かりません。
社会的孤立は誰にとっても無縁ではありません。だから「希望のまち」はみんなが当事者なのだと思っています。支援する、より「参加する」と言う方が正しいかもしれません。このプロジェクトを多くの人が知ってほしいと思います。