セルフ・リライアンスという生き方

投資信託を中心にいい会社、いい事業にコツコツ長期投資。 社会とつながるソーシャルな投資や寄付も実践中。

鎌倉投信・第11回「結い2101」受益者総会に参加しました

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鎌倉投信の11回目の受益者総会に参加しました。

受益者総会は、「結い2101」の受益者、投資先企業が会し、鎌倉投信の理念と価値観を共有する、年に1度のイベントです。5回目から毎年参加しています。

今年は「これからの、不易流行~変化を成長につなげる現場力~」というテーマでした。初のオンライン開催でしたが、約1,400人もの人が視聴しました。

結い2101 運用報告

鎌田さんの開会宣言の後、前半は第11期の運用報告。
新しく資産運用部長に就任した五十嵐さんと、ファンドマネージャーの橋本さんから、直近の運用状況の説明でした。

・年率リターンは、設定来、過去5年、過去1年ともに運用目標の年率4%(コスト控除後)を上回っている。直近では、コロナショックの影響を受けたが、ホープ、すららネット、ライフネット生命等が好調。

・企業業績成長率(投資先の純資産+配当額の増加率)は年率6%程度で目標の5%(コスト控除前)を安定して上回っている。

・コロナでリスクが急激に上がったため、現金比率を上げている。(9月末現在:株式比率52%まで低下)
※リスク変動に伴う株式比率の上げ下げは裁量ではなく一定のルールに基づきます。

・10年シャープレシオ(年率):0.8 はR&Iの日本株ファンドカテゴリーで252本中13位と上々。(リターンは低めだがリスクが群を抜いて低い)

最近の運用状況については、こちらでまとめています。

・五十嵐さんは入社以来延べ140社を取材。1日平均1.2社。

⇒ 五十嵐さんは、企業を取材すること、取材前に何を尋ねるか考えるのが楽しくて仕方ない、と仰っていました。四季報マニアでもある五十嵐さんは、本当にこの仕事が天職なんだろうなと思います。

・「いい会社」のひとこと
企業訪問で聞けた投資先企業の方々の印象的な「語録」が紹介されました。

スノーピークはキャンプ業界のエルメス。
(スノーピーク・山井社長)

⇒ 海外のスノーピーカーがこう表現しているそうです。スノーピークのブランド価値と、それを支える燕三条の職人の高い技術力を表す言葉。

晴れた日には本社従業員100人以上が外に出て、社歌の一番と二番を交互に歌い 、最後に企業理念を唱和します 。そりゃ壮観な景色ですよ。
(ダイニチ工業・取締役野口総務部長)

⇒ 理念が隅々まで浸透している会社は強いです。

新商品の開発力、これが当社の生命線です。
(エフピコ・池上専務)

⇒ 新商品を生み利益を出し続けることで、障害者の人達をたくさん雇用できます。社会性を支えているのは開発力です。

投資先の言葉をまとめて本にしたい、との話もありました。ぜひ実現してほしいです。

・コロナの影響
投資先の約4割が業績にマイナスの影響があった。
ex. 外出自粛の影響(ウチヤマホールディングスなど)、採用減少(リブセンスなど)
ただし、現在は全体的に回復しつつあり資金繰りなどの懸念はない。

非上場では、HASUNAがコロナ禍による売上減少により社債評価額を切り下げた(基準価額へのインパクトは▲10円程度で軽微)。現在は資金調達が完了し売上も回復傾向。

・投資先の企業価値を高める取組について
投資先のいい活動や商品を受益者に紹介する、経営に関する相談相手になる、人材育成のお手伝い(社員研修)、いい会社同士をつなげる媒介になる・・・など。もちろん、課題があれば指摘する。

⇒ 短期的に株価を上げるため(=モノ言う株主)ではなく、投資先が長期的にいい会社であり続けるための対話です。永続的に保有し続ける長期投資かだからこそできることだと思います。

「いい会社」の人たち

受益者総会には、毎年投資先企業の方々が登壇します。
今年は、経営者ではなく、現場でリーダーシップを発揮している方々の話を聴きました。

・ホクト 広報・IR室長 前田 哲志さん
・ライフネット生命保険 執行役員お客さまサービス本部長 片田 薫さん
・アイ・ケイ・ケイ エリア総支配人 夫士 芳弥さん

日々の業務の中で大事にしている価値観や、コロナを通じた変化など、率直に語って頂きました。

アイ・ケイ・ケイの夫土さんからは、「誠実」「信頼」「信用」という経営理念と、「自分以外はお客様と思う」という行動指針が社内にどれだけ浸透しているか、またコロナに対応した結婚式運営のお話などを聞きました。

ライフネット生命の片田さんからは、ここ数年のPCからスマホへのシフトと、それに合わせた保険商品の伝え方の大きな変化について。

ホクトの前田さんからは、昨年の台風19号で壊滅的被害を受けた長野のエリンギ生産拠点の復旧までの大変な苦労話が紹介されました。

業種も職種も異なるお三方でしたが、共通点は、自分の会社がとても好きなこと、そして仕事に誇りを持っていることだと思います。だから、会社の理念や、会社が大事にしている価値観が、自然に内面から自分の言葉として表れます。
やっぱり、いい会社の根幹は「人」です。

最後の質問「鎌倉投信と関わってよかったこと」に対する、ライフネット生命の片田さんの言葉を紹介しておきます。

「当社は、こういう生命保険をつくりたい、という思いで事業をしている。それを応援してくれるのが投資家。ライフネットの実現したい世界観を鎌倉投信が見守ってくれるのは心強い。」


こういう言葉が投資先から聞けるのは純粋にうれしいです。株価を追うのではなく、いい会社がいい会社であり続けられるよう、応援し、見守り続ける。こういう投資こそ、本来の投資なのではないかと改めて思いました。

運用体制の面では、新井さんの退社以降、人の入れ替わりが多少ありましたが、今の五十嵐さんと橋本さんのコンビは安心感があり、鎌倉投信にとてもしっくりハマっていると感じました。言葉でうまく説明できないのですが、お二人とも、投資先に対する愛がにじみ出ていて、とても鎌倉投信「らしい」方だと思います。久々に新卒社員さんも採用したということで、ますますの発展を願ってやみません。

終了後には、過去の受益者総会の運営ボランティア参加者、投資先、鎌倉投信メンバーとの懇親会に参加しました。ひさびさにオンライン再会できた方もたくさんいて楽しかったです。

今年もありがとうございました。来年はまたリアルでの開催を楽しみにしています。