鎌倉投信の結い2101の運用状況を四半期ごとにまとめています。
データは、モーニングスター、投信協会、鎌倉投信の公表情報より。
前回の記事はこちら。
鎌倉投信・結い2101サマリー(2020年6月末)
パフォーマンス
前回同様、2020年9月末時点の、過去3年、1年の基準価額推移です。配当込TOPIXの代用としてeMAXIS TOPIXインデックスのデータと比較。
※各期首=100として指数化
【過去3年】
・結い2101 +12.1%
・eMAXIS TOPIXインデックス +2.9%
【過去1年】
・結い2101 +11.9%
・eMAXIS TOPIXインデックス +4.5%
3年、1年ともにTOPIXを上回っています。コロナショックの前後では、市場の急落時に相対的に下げが小さく、その後しっかり戻っています。
なお、設定来(2010年3月29日~2020年9月末)のリターンは+110.6%で、同時期のeMAXIS TOPIXの+102.6%を上回ります。
10年のシャープレシオは、eMAXIS TOPIX:0.53 に対し、結い2101:0.86 です。(モーニングスターのデータ)
純資産総額
9月末時点で450億円を超えてきました。10/8現在では464億円です。
過去1年の月次の資金流出入です(投信協会のデータ)。6月に解約超過、8月に10億円以上の設定超過となりましたがほぼ安定しています。
口座開設者数
9月末現在で20,720人、うち積立中が10,957人(53%)です。
投資先企業数
4月に三浦工業が投資先に加わって以降は変動がありません。68社に投資しています(上場62社、非上場6社)。
参考まで、上位10社です。基本は等金額ですが、株価の変動などで比率が多少上下します。10位のLITALICOは個人でも保有しています。
(結いだより127号より転載)
株式/現金比率
ファンド内の現金比率はここ最近は高めに保たれていて、40%台半ばです。鎌倉投信のリスク管理ルールに基づくものだと思います。これだけ株式比率を下げても、マーケットの上昇にきちんと乗れている運用はすごいですね。
受益者総会
この記事をアップする翌日(2020/10/10)、いよいよ第11回の受益者総会が開催されます。(申込は終了)
初めてのオンライン開催ということで、特設サイトも開設されています。例年は、会場のブースで投資先の企業展示があるのですが、今回はそれに代わり、各社のメッセージや動画がアップされています。鎌倉投信の考える「いい会社」がどんなものか伝わってきます。
今年の総会のテーマは<「これからの、不易流行」~変化を成長につなげる現場力~>です。投資先企業の社員さんが登壇し、現場目線で語ってくれます。
鎌倉投信は、経営者との対話はもちろんですが、現場の社員の人たちが輝いているか、どんな想いで仕事をしているかを企業選びにおいて大事にしていると感じます。これは当初からずっとです。
今回も、そんな社員さんの生の声を聴きながら、企業の社会的価値や長期的な成長について考えたいと思います。