セルフ・リライアンスという生き方

投資信託を中心にいい会社、いい事業にコツコツ長期投資。 社会とつながるソーシャルな投資や寄付も実践中。

どんな基準で寄付先NPOを選ぶ?

先日、マンスリー寄付しているあるNPOの方から、寄付者とのコミュニケーションの一貫で簡単なインタビューを受けました。

その中で、「どうして当団体を寄付先として選んだのでしょうか?」という質問項目がありました。

「NPOなどに寄付するのはどうしてですか?」は比較的答えやすい質問です。
よく言われる、「社会課題解決のために自分のお金を役立てたい」「ボランティアなどでは関われないけれど応援したい」「お金を通じてよりよい社会づくりに参加したい」といった理由と自分もかなり一致します。

一方、「寄付したい」と思ったとしても、具体的に、数多くのNPOや非営利団体の中から、どの団体を、どういう理由で選ぶか?という質問に対する答えは、寄付好きの自分でも、言語化するのが意外と難しかったです。

人それぞれだと思いますが、過去の寄付経験を振り返ってみて、私が整理した回答は3つです。

1.取り組んでいる社会課題の優先度が高いか
2.活動理念と活動内容への共感度が高いか
3.リーダーやチームが魅力的か

言語化が難しいのは、主観の部分が大きいからと気づいたのですが、もう少しブレイクダウンすると、

- 自分の関心が高い、特に重要だと思う分野で、
- 明確な理念とビジョンを掲げて、
- 長期的な視点を持ち、
- 他とは異なる着眼点やプロセスで事業を行っていて、
- 取り組む人たちの考え方に共感し、生き方そのものをリスペクトできる、
そんな団体に参加したい、と思います。

なお、「共感度」については、活動内容を見るときに個人的に重視する点がひとつあります。

対人サポートを主とする団体の場合の話ですが、いわゆる「上からの支援」や定型的な支援の押し付けではなく、たとえ時間や手間がかかっても、サポートする相手の主体性を大切にし、相手が本来持っている力を丁寧に引き出す姿勢を大事にしているかどうか、というポイントです。これは、国内、国外向けの団体問わず、寄付を始めた後も意識して見ています。

共感ポイントもきっと人それぞれですが、このように、選択の軸を一つ持っておくといいような気がします。

なお、団体の収支や財政状態などはあまり見ません。むしろ、直接お話を聞いて、運営しているのが信頼できそうな人たちか感覚的にチェックするようにしています。寄付金控除が受けられるか(認定NPOなど)も昔は気にしましたが、寄付先が増えてからは気にしなくなりました。

一点だけ見るとすれば、財源の割合です。補助金や助成金ではなく、寄付や会費など自主財源の割合が高い団体の方が、制約が少なく、長い目で安定的に事業を進められるのでチェックします。(NPOなどの成長ステージによって変わってきますが)

さて、寄付経験の少ない人が寄付する場合、実際には、団体をたまたまメディアで知った、仲のいい友人に紹介された、などちょっとしたきっかけも多いでしょう。そういうご縁は大事にしたいし、私も「ビビッと来た」「何となくこの人を応援したいと思った」という入口も多いです。

ただし、いざ寄付を行動に移す時は、少し冷静になって「なぜ自分はこの団体に寄付したいのか?」じっくり考えてみるのは大切ですし、考えること自体が課題への理解や問題意識を深めることにつながるのかもしれないと、寄付を続けながら感じます。

ファンドレイジングの世界では、企業のマーケティングのように、寄付の意思決定に関する研究がたくさんされています。客観的な正解はおそらくないでしょう。
商品やサービスの購入と違い、寄付は寄付者にとってモノやお金のリターンがないので、消費行動以上に心の領域の話になってくる気がします。NPOの方は日々考えていることでしょうが、寄付している側も言葉にするのが難しいぐらいなので、奥が深いですね。