先日、モーニングスターさんにご招待頂き、ブロガー向けの交流会に参加してきました。モーニングスターのサービスや、投資信託全般に関して意見交換する場でした。
まわりの方は大半がインデックス投資派の方々で、アクティブ派は少数派という平常運転。
私個人は、保有ファンドの基準価額・純資産総額やパフォーマンスを確認するのに、たまにモーニングスターを使わせてもらっています。
モーニングスターの投信評価全体について、私はこんな意見をお伝えしました。
・モーニングスターのサイトは、売れ筋投信を紹介する販売サイド目線の印象がぬぐえない。
・投信評価の基準が短期のパフォーマンスに偏っているように見える。もっと長期で評価してほしい。
例えば、投信のトップページを開けると、ファンドランキングとして「1ヶ月リターン」が真っ先に表示されます。投信で1ヶ月の良し悪しなどほとんど意味がありません。もちろん、長期のデータもあるのですが、サイトのつくり、見せ方がそうなっていません。
また、同社のファンドオブザイヤー の選定基準でも、「1年間の成績を最重要視」とあり、短期投資や乗り換えを推奨しているように見えなくもありません。
投資信託を短期売買のツールに使うのは投資家の自由ですが、長期の資産形成にどう投信を役立てるかという議論がなされている中で、日本を代表する投信評価会社がこのような姿勢なのはやや問題と思っています。
あとは、要望として、主要なインデックスの配当込みの長期データがあると有難いという点や、チャート表示でFlashを使うのはそろそろやめてはどうかなどの話をしました。
他の参加者の方からはこんな意見も。
・ファンド毎の資金流入(設定)と流出(解約)のネット額(純流出入)ではなくグロス(入り、出の総額)が分かると有難い。
・投信のカテゴリーが多すぎる。カテゴリーが変わると(相対評価の関係で)急にレーティングが変わったりして分かりにくい。
もう一つ、興味深いやり取りがありました。
それは、モーニングスター社員さんからの「日々の相場や株価はどんなツールでチェックしていますか?」という質問。
同じテーブルのブロガー4人は、みんな「ほとんど見ないので特に使わない」という答えでした。
個人投資家と言えば、株価や為替を毎日チェックしていると思われがちですが、自分は全くと言っていいほど見ません。資産の管理上、月1回口座残高を確認するのみです。基本的に月1の自動積立で、それ以外の売買はめったにしないので、チェックする必要がないからです。
よくよく考えると、これってまだ個人投資家の世界では普通ではないんですよね。
ただ、コツコツ投資、生活の一部としての無理のない投資が広まれば、こういうスタイルがふつうになっているはずです。
でもコツコツ投資がホントに普及したら、自分みたいな投資家が世間のマジョリティー、「ふつうの投資家」になるはずと思ってます。
— Shunichi Shimoyama (@shimo1974) 2019年8月28日