シュローダー・インベストメント・マネジメントが2016年6月に設定、運用する公募投信「シュローダー・アジアパシフィック・エクセレント・カンパニーズ」に少しですが投資しました。
名前が長いのですが、怪しいファンドではありません。
ESG(環境、社会、ガバナンス)要素を重視して企業を選ぶ、個人でも購入可能な数少ない公募投信の一つです。
このファンドは、日本を含めた、アジア・太平洋地域の企業の株式に投資します。
運用の特徴は以下です。
・ESG要素に基づく定性評価を重視して持続的に成長できる企業を選別
・投資先は積極的に絞り込み(10月末現在:92社)。
・日本と、日本除くアジア・太平洋の2つのマザーファンドを持つ。MSCI AC Asia Pacific Index(参考指数)の、日本と日本以外の比率を参考にリバランス。
ファンド説明ページ。
シュローダー・アジアパシフィック・エクセレント・カンパニーズ - Asset Management - Schroders
シュローダーはロンドンに本拠があり、1804年創業の歴史ある運用会社です。日本法人は1974年設立です。
シュローダーのESG投資に対する考え方について、イギリス本社と日本法人の運用者の方へのQUICKのインタビューです。このファンドの運用哲学が分かります。
日本株の運用では、議決権行使やエンゲージメントにおいて、サステナビリティを重視していたり、ESG要素を評価に組み込み、適正株価算定に反映するESGインテグレーションを行っています。
例えば、同ファンドの上位に入っているブリヂストンの場合、「特にSやGの観点で、株主還元の積極化が期待できること、社外取締役が過半を占める取締役会構成、投資家との積極的な対話の姿勢、女性登用などダイバーシティ重視の経営スタンスを評価した。」とあります。
(SMBC日興証販売用資料より『「エクセレント・カンパニー」を厳選する視点』)
「シュローダー・アジアパシフィック・エクセレント・カンパニーズ」の、10月末時点の地域構成です。ルクセンブルグとあるのは、インド企業に投資する外国籍ファンドです。
組入企業上位(10月末現在)です。ITや金融が多くなっています。
外国株式メインで、ESG投資の視点を掲げたファンドは今のところあまりないので、少し買ってどんな運用をしていくのかチェックします。
SBI証券経由で購入しました。
今どきネット証券でもノーロードではない(販売手数料0.54%)のはマイナスですが、まだ一般ウケはしにくい投信でしょうし、積立もしないのでよしとします。
※販売手数料ありのファンドを買ったのは初めてかも。
<2019/5/14追記>
いつのタイミングか分かりませんが、ネット証券(SBI証券、楽天証券等)ではノーロード(販売手数料なし)に変わっていました。
【過去記事】