セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンドに投資

ニッセイアセットの「ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド」に新たに投資しました。2017年10月に設定されたファンドです。

どんなファンド?/コムジェストについて

主に新興国を対象に、「持続的な利益成長」が見込まれる企業を厳選して投資します。実際の運用はコムジェスト・アセットマネジメントが行います。

コムジェストは、フランスの独立系運用会社です。日本では、主に機関投資家向けに運用サービスを提供しています。このファンドも、もともと機関投資家向けに提供していたものを個人でも投資できるようにしたものです。

「セゾン資産形成の達人ファンド」にも、コムジェストの日本株、欧州、新興国の3つのファンドが組み入れられているので、知っている方もいるのではないでしょうか。

組入れファンド・運用会社ご紹介|セゾン資産形成の達人ファンド

そして、今回投資した「ニッセイ/コムジェスト新興国成長株ファンド」は、セゾンの達人ファンドが組み入れている「ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ マザーファンド」に投資しているので、達人ファンドの中のコムジェスト新興国部分と同じポートフォリオとなります。

どんな運用なのか、コムジェスト高橋社長のインタビューです。分かりやすく説明されています。
持続的な成長をする企業に投資する注目ファンド [投資信託] All About

コムジェストの運用哲学は一貫しています。

コムジェストグループは、長期的に市場平均よりも高い利益成長を持続できる企業に投資することで、長期的な株価の値上がりによって相対的に高いリターンを生み出すことができると考えています。
このような企業を見つけるために、予測しやすい企業利益、類まれな事業基盤、高い自己資本利益率(ROE)、持続可能な利益率等の厳しい選別基準を適用します。
投資哲学 | コムジェスト・アセットマネジメント株式会社 より

投資した理由

達人ファンドの新興国部分と重複するのに、どうしてわざわざ投資するの?という理由は3点あります。

・「新興国クラス」をもう少し厚めにしたい

・成長企業を厳選する「クオリティ・グロース」の考え方に賛同

・運用者の顔が見える

「顔が見える」について、コムジェストさんは自社直で公募投信こそやっていないものの、セミナーなどで個人投資家とも積極的に接点をもってくれています。

新興国は海外のチームが一義的に担当していますが、日本のコムジェストさんとは今までにオフィスにお邪魔して直接コミュニケーションする機会も頂きました。

そこで聞いたコムジェストの骨太な長期投資とアクティブ運用の思想、それを支える組織文化については、過去に詳しく書いたのでぜひご覧ください。ESGも早くから運用プロセスに組み込んでいます。

コムジェスト・アセットマネジメント 高橋庸介社長との対話(2017.7.16)

セゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド・コムジェストを徹底分析!〜ニッポン編〜」(2016.05.30)

コムジェストのブロガーズミーティング「個人投資家と考えるESG投資」(2019.7.27)

 楽天証券でも記事にして頂きました。

やはり、どんな人たちが、どんなポリシーに基づいて、投資先を選び、運用しているかが深く理解でき、そこに共鳴できること。これが一番大きい理由かもしれません。新興国対象ではそういうファンドはあまりないと思います。

ポートフォリオ

具体的にどんな企業に投資しているでしょうか。
11月末のマンスリーレポートより。現在の投資先は42社です。

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国別比率は中国が3割で一番大きく、次いでブラジル、韓国、南アフリカ、インドの順、セクターでは金融、通信、IT、生活必需品、の順です。

新興国クラスでは、すでに保有しているファンド「iTrust新興国株式」は「人口増加国」に着目していて、中国や韓国は入っていないのでいいかなと思っています。

パフォーマンス

当ファンドにはベンチマークはありません。参考指数としてMSCIエマージング(税引き後配当再投資、円換算)を使っています。

Yahooファイナンスのデータより、設定来(2017.10.16~)の対指数比較です。MSCIエマージングはeMAXIS新興国株式のデータで代用。この約2年はパフォーマンスが振るわず、指数を下回っています。(青が当ファンド、赤がeMAXIS)

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ただ、長期で見ると違う状況が見えます。
運用報告書では、すでに10年以上運用されている親ファンド「ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・マザーファンド」の2013年から2018年末までの実績が載っていました。10年単位では参考指数を大きく上回っていて、かなりのパフォーマンスを出しているのが確認できます。
※累計の騰落率は下記の2018/12/25時点の基準価額(設定時=10,000)から推定。
※参考指数が「税引後」なのが多少影響している可能性があります。
※2019年は指数にやや劣後しており、累計の差は現時点では少し縮まっているはずです。

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このとおり、長期では実績があるので、今後も成長企業をしっかり見極めてくれるだろうと期待しています。

なお、毎月のレポートとは別に、「ファンドレポート」としてコムジェストの考え方や投資先の紹介がされていて分かりやすいです。引き続きレポートを充実してもらいたいと思います。

 

ちなみに、個人のポートフォリオですが、また投資対象が増えるので、このファンドとも一部組入企業がかぶっているシュローダーの「アジアパシフィック・エクセレント・カンパニーズ」を全部解約しました。ESGを組み込んだいいファンドだとは思うのですが、月次報告の内容が薄いのと、純資産も下落基調なので整理しました。

最新の個人ポートフォリオはこのようになりました。コムジェスト新興国は少々積立もする予定。

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