インパクト投資プラットフォームのセキュリテで、ひさびさに出資しました。
投資先は、ケニアのナイロビでタクシードライバー向けに融資事業を行っているHAKKI AFRICAという企業です。日本人の小林嶺司さんが経営するスタートアップとして注目されています。
NHKで放送された内容が分かりやすかったです。
この事業はとてもシンプルなモデルです。
HAKKI AFRICAは、ケニアの首都ナイロビでタクシードライバーをする方に対して、タクシー車両の購入資金を融資し、3,4年間かけて利子と元本を返済してもらうというローンを提供します。ローンを組んだタクシードライバーは、完済することで車両を自己所有とすることができ、車両を用いてタクシー事業を続けることもプライベートで使用することもできます。
出資した理由です。
・日本人スタートアップのアフリカでのチャレンジを応援したい
・社会的インパクト:銀行借入をしにくいケニアの個人事業者(ドライバー)さんの金融アクセス向上に貢献できる
・事業の経済性:M-PESAの支払履歴やUberの売上データを与信に活用しており貸倒率が低い、融資実績も伸びている、人気の高い日本車の仕入れルートがある強み
計2回、オンラインで小林さんの話と、LIPさん(下記)の詳しいデューデリ報告を聞いて、出資を決めました。
案件の組成、DD、期中のモニタリングは認定NPO法人Living in Peace(LIP)が担当します。LIPさんは、マイクロファイナンスファンドの組成で多くの実績があります。現在投資中のミャンマーのファンドでも、LIPのレポートがとても参考になっています。LIPさん的にも今回初のアフリカでの取り組みということで気合が入っている印象です。
一口5万円という少額から、このようなインパクト投資に参加できるのはセキュリテの素晴らしいところです。
一方、現地通貨の為替リスクやカントリーリスクも含めて、投資としては相応のリスクがあります。(ケニアというお国柄、特に為替リスクは大きいと思います。事業計画通り進んでも元本割れの可能性あり。) ご関心ある方は自己判断でお願いいたします。