セルフ・リライアンスという生き方

自立した個人として豊かに生きる。長期投資のメモ。

鎌倉投信「いい会社訪問」~ピエトロのファンベース経営を学ぶ

鎌倉投信の「いい会社訪問」にオンライン参加しました。
今回の訪問先はドレッシングで有名なピエトロ。結い2101が最近投資を始めた会社です。

投資先のいい会社紹介 | 鎌倉投信

高橋社長の講演、工場の紹介、クイズ企画などを通して、ピエトロのことを深く知ることができました。

高橋社長からは、経営理念、ピエトロの精神(SPIRITS)、事業モデルと今後のビジョン、そして経営の核になっている「ファンベース」の取り組みをお聞きしました。

社長は冒頭、こう仰いました。
『感謝の気持ちを込めて一生懸命お話させて頂きます。』
『受益者の皆様、いい会社と認めて下さった鎌倉投信の皆様、ありがとうございます。』

「感謝」を本当に大事にしている会社なんだな、というのが第一印象でした。創業者の村田さんが記した経営基本方針にも「感謝」の二文字が刻まれています。

「感謝」はファンベース経営にもつながっています。
商品を好きになってもらうだけでなく、ピエトロという会社の想いに共感し、支持してくれるファンを増やす。
そして、ファンになってくれたお客様を何より大切にする。これがピエトロのファンベースの考え方です。

ファンミーティングを開催したり、ファン同士のコミュニティをつくったりして、ファンの声に耳を傾け、ファンが長くファンでい続けたくなるような取り組みを継続しています。

個人株主にもピエトロファンが多いようですね。

「株主説明会に参加しました」 | 結い日和 | 鎌倉投信

さらに、ピエトロが素敵なのは、社員さんもピエトロのファンであるということ。ピエトロという会社を通じて、従業員の「しあわせ」とお客様の「しあわせ」がつながっているのが素晴らしいと思いました。働く人ひとりひとりが主役だという「オーケストラ経営」もいい言葉ですね。

ピエトロが大切にしている3つのしあわせについて | PIETRO VISION | ピエトロ - 美味しいドレッシングとパスタを

「安さ」ではなく「高付加価値」を提供するものづくりにも共感できます。
工場の責任者の久島さんのお話では、ドレッシングの原材料(たまねぎ)や製法へのこだわりを聞けました。普通のドレッシングとどれだけ違うか、早速買って試してみます。

共感に基づくファンベース経営。ファンと社員を大切にしながら、急成長ではなくゆっくりと歩む年輪経営。鎌倉投信が考える「いい会社」のモデルのような企業だと感じました。

高橋社長は、鎌倉投信の存在を知って感動し、投資してほしいと自らお願いしたそうです。社長自身も私たちと同じ鎌倉投信のファンであり、「結い2101」の受益者ということで、親しみが湧きました。

ただし、上場企業である以上、ゆっくりでも持続的に成長し、ステークホルダーに価値を提供していく必要があります。長期の業績を見ると、売上や営業利益はここ10年以上ほぼ横ばい、最近は原材料高騰もあって業績は悪化しています。

結い2101の投資先として、ファンベース経営が長い目で着実な成長につながる未来を期待します。